黒歴史日記。

なで肩です。

O型様について

A型の人…几帳面でまじめ

B型の人…マイペースで楽観的

O型の人…おおざっぱでおおらか

AB型の人…個性的で天才肌

 

この国でなんとなくみんなが信じている、なんとなくの血液型別の性格である。

 

なんとなく人が集まった場で、なんとなくこの話題が出ることは多いし、毎回なんとなく盛り上がる。

 

僕はこの、なんとなくの血液型に対する性格のイメージに何度も助けられている。

 

僕は人より手先が器用に動かせない。

字は汚いし、まつり縫いはできないし、織り鶴は折れないし、折りたたみ傘は使う前と同じサイズにたためない。

 

ただ、僕はO型なのだ。

 

家庭科や図工の時間でどうしてもできない作業があったら、

「俺、これ苦手なんだよね。O型だから…」

と友達に頼んだら、仕方なしといった感じで引き受けてくれた。

 

自分の目の前にピザが置かれたときも

「あー、俺これうまく切れないんだよな〜。O型だから…あ!◯◯ってA型だよね!はい!!」

と渡せば、A型の友達は仕方なしといった感じでピザを切ってくれる。

 

それを見てる他の友達は誰もつっこまない。

 

みんな、O型が切るピザよりA型が切るピザの方が綺麗で美味しいと信じている。

 

友達が僕のノートを借りた。僕のミミズの這ったような字の解読に困っているようだった。

「あ、ごめん。字、読めないよね…俺、O型だからさ…雑なんだよネ☆」

と言ったら、友達もあー!だからだよね!みたいな反応をしてくれた。

 

じゃあ、遠慮なく!といった感じで

「ここなんて書いてんの?」と聞いてくれて、なんか変な感じの空気になるのをおさえてくれた。

 

というか、このときに関しては僕はノートを貸す前から

「あー、でも、あれだなぁ。俺…、O型だからさ…」とぶつぶつ言ってしっかり保険をかけていた。

 

このように、僕は自分がO型であることをぶんぶん振り回して生きている。

 

作業が雑になったり、できないものがあったりしても、O型"だから"で許されたし、たまに丁寧な仕事ができたらO型"なのに"と褒めてもらえる。

 

つくづくO型で良かったと思う。

 

O型は僕のマイナス部分の責任を負ってくれるし、僕のたまに見せるプラスの部分はさらにプラスに押し上げてくれる。

 

100%、僕が悪いのに

「O型だから!」の一言で、んー、じゃあなんかしょうがないね!と他人に思わせることができるO型はもはや僕にとって、みんなにとって、逆らえない神様みたいな存在だと思う。

 

夏場はやたら蚊に刺されるような気もしないでもないが、そんなのは気にならないくらい、O型様は僕らを日々、生きやすいように導いてくれる。

 

 

 

 

 

 

そういえば、僕が好きだったあの人はAB型だった。

 

たしかに「自分」をしっかり持っている人で、他の人には気づけないようなところまで、丁寧に考えることができる素敵な人だった。

 

AB型"だから"だよね。

で済ませてしまうのはとても失礼だけど、たしかに人とは違うような他人を惹きつける"何か"をもっている人だった。

 

調べてみるとO型の男性とAB型の女性の相性は良くないらしい。

 

どうやら、O型様は僕らが別れた原因まで、僕のせいではなく自分のせいにしようとしてくれるようだ。

 

 

 

 

 

余計なお世話だ。と思った。